靴の減り方とフラット着地

踵からの着地は○です。

そしてほとんどのランナーの靴は外側から踵が減っていきます.

重心の移動が早い人ほど、靴底の減る場所がフラットに近くなります。
つまり、一瞬でかかと→つま先、、と重心移動ができている状態です。

以前、実業団のトップランナーにフラット着地について聞きましたが、
特に意識しておらず、やはり重心の移動をいかに早くするかということだと言っていました。

そして、エチオピアやケニヤの選手に代表される狩猟民族系ランナーは、股関節の伸展能力が高く、その分重心の移動はスムースです。重心より後ろにある足が体を前方に押してくれる。


それに対し日本人は農耕民族系ランナーなんですねー(笑)股関節の伸展と股関節のスイングはどうしても短い。

先ほどの実業団の選手が話しておりましたが、、、フルなどの後半は、腰高のポジションが保てなくなると、重心の移動がうまくいかず、
かかと→足裏のようにぺたっぺたっという着地になり、これが予想以上にエネルギーを使うそうです。

、、でかかとの減りが極端な人は、
理由その1:靴が大きい
試しにはいているシューズのインソールを外して、インソールについた指跡に、自分の足を合わせてみてください。
かかとが2cmぐらい開いている人もけっこういたりします。

理由その2:
腸脛靭帯の張りやすいほうの足は、片足になったときに身体の側方への移動が大きいはずです。鏡でチェックしてみましょう。その動きを筋肉で抑えようとして、中臀筋や大腿筋膜張筋&腸脛靭帯が張ってしまいます。

そのためその付着部である下腿が外側に外旋してしまい、トウアウト(つま先が開く)の状態になります。
この状態で走るときに足をまっすぐ前に向けると、小指側に体重が掛かりやすくなります。(スピネーション=回外の状態)、しかももともと側方へ行きやすい。
この状態で着地すると、かかとの外側の減りが大きくなる原因のひとつです。

さらにフラット着地を意識している人は無意識に低空飛行で着地させようとしますので、余計擦れます。
サイズの問題と合わせて、そのシューズがセイフティであればあるほど、足とアウトソールの距離感が遠くなり、実際の足裏の位置とシューズの足裏の位置の感覚のズレがわかりずらくもなります。


このようなスピネーションの動きが強いランナーは、内側だけ硬いオーバープロネーション対策のシューズを履くと、年中腸脛靭帯の痛みとの戦いになります。

また、回外からの回内(サピネーションからのプロネーション)は、加速度と移動距離の加わった、強いプロネーションとなりますので、要注意です。

ある有名なメーカーのトレイルランシューズで捻挫が続出したときがありました。
トレイル用にソールを頑丈にした分、重心位置が高くなってしまったのにもかかわらず、通常のシューズ同様に内側を強くしたため外側が弱くなったためでした。今でもこのモデルは捻挫養成シューズとして語り継がれています。

投稿者: Kiyoshi IIDA

姿勢・動き・競技中の動作解析などからカラダの動きや姿勢の問題点を抽出しケガ予防・コンデショニング・パフォーマンスアップなど、問題解決に向けて総合的な コンサルテーションを行うスペシャリスト。 専門分野:オーダーメイドインソール 作成・アライメントトレーニング指導・シューズ全般 JOC (財)日本オリンピック委員会 強化コーチングスタッフ(2002〜2011) (財)全日本スキー連盟モーグルチームテクニカルスタッフ(2001〜2011) 2002ソルトレイクシティ・2006トリノ・2010バンクーバーオリンピックに全日本スキーチームとして帯同 NSCA認定ストレングス&コンデショニングスペシャリスト(CSCS)2004〜2015 山形県スポーツタレント発掘事業YAMAGATAドリームキッズ講師(2008〜)スポーツシューフィッター制度創始者 日本障害者スキー連盟 IDアルペン コーチ兼トレーナー(2018〜)中央大学保健体育研究所 客員研究員(2019〜)

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