さて、シューズショップに行ってシューズに付いているタグをみると、
たまにこんなことがあります。
26.5CM US7.0 と表示されたレーシングシューズがあれば、、
25.5CM US7.0 と表示されているセイフティシューズがある、、、
どのように換算されているの?と不思議に思う方多いはず、、
USはインチ表示だから、センチメートルをインチに直して表示してるんじゃ?、、、
、、と思うのが普通ですよね?
ところが、国産シューズの一部では、レーシング系とセイフティ系でのサイズ表記が同じ7.0インチなのにCM表示だと1cmも異なるという現象がおきてしまうのです。
なぜなんでしょう?
まず、基本的にレーシングシューズのほうが小さめのラスト(足型)で作られ、セイフティ系のほうがゆったり目のラストが採用されます。
これは、そもそも、ガッチリ作ってあるか、シンプルに軽量に作っているかの差で、
それぞれのモデルに採用される素材や素材の柔らかさ(薄さ)、そして、縫い目なども大きく異なってくるわけです。
以前「殺し」の話をしましたが、レーシングシューズのように柔らかく、柔軟性のある靴はしっかり「殺し」てやらないとフィット感がでませんし、柔らかい素材で足の形にフィットするので、小さめにできていても素材が足の形に対応しやすい訳です。
ところがセイフティ系はアッパーもしっかりと作りこんでいるものが多く、レーシングシューズに比べると、動いている足の形にいつもフィットしているわけではありません。
そこで、大きめのラストを採用したり、「殺し」を少なくしたり、内装を厚くしたりして、全体的にルーズに作ることで、動きへの対応をしているわけです。
そこで!
その目的にあわせた狙い通りの性能を出してもらうためにサイズを振っていくわけですが、
なんと!できた靴をスタッフが実際に足入れした評価を元に、
レーシングとかセイフティとかグループごとにサイズを決めて。
US・EU表示での誤差が最小化するように換算して決めていくそうです。
つまり、上の例だと、いつも26cmぐらいを履いているランナーが、
レーシングモデルでは26.5cmがジャストフィットで、
セイフティでは25.5cmがジャストフィット、、、なんてよくある話なんです。
たとえば、26.5cmのターサをいつも履いている人が、カヤノをLSD用に買うときは、
同じ26.5cmだと大きすぎる可能性があるということ。
また、輸入物では、逆にCMサイズを後で換算調整しているものもあるので、
よーく他のメーカのものと比べたりすると、同じCM表示でもUS表示が異なるものがあります。
それを見ると、「ああ気持ち大きめなんだ、、」とか分かるようになります。
そういう意味で、普段関係ないと思っているUSやEU表示のタグ、、
意外と使えるんですね。
伝えるのが難しいネタでした、、、が
おわかりいただけました?