原因不明の足の内側の痛み、診断は「有痛性外ケイ骨」でした。
外ケイ骨というのは、舟状骨という内くるぶしの前下方にあるでっぱり部分が、何らかの原因で剥がれた副骨であると言われています。
正確に分類すると完全に離れている物とそうでない物があるようですが、離れた外ケイ骨と舟状骨の間の軟骨板が炎症をおこしてしまって痛みが出るようです。
何かの症例研究で聞いたのですが、有痛性外ケイ骨のほとんどが思春期の女性に多く見られるということです。
また、ある先生によると、有痛性外ケイ骨の女性のほとんどが足のウィズが細く扁平足の方が多いとのことでした。
要は、足の細い女の子が足の幅が狭いのに、狭い靴が売ってなくて靴の中で足が動いて、回内外を繰り返しているうちに扁平足が強くなって、思春期のホルモンバランスによって靭帯が緩みやすくなったタイミングがより牽引性のストレスが大きくしてしまい、本来関節ではない中足部にもう一つ偽関節(ぎかんせつ)を作ろうというメカニズムが発生しているのだと思います。
この外ケイ骨という副骨はいわば、膝のお皿のような骨であり、可動域が大きく、強い靭帯が絡んでくる関節にある浮遊骨です。例えば膝のお皿の他には親指の付け根の裏側に種子骨という骨が2つあります。
つまり足の中心部の大きく動く関節を作ろうとしてしまっているのだと思われます。
足のウィズの細い女の子には、思春期を迎える前に、有痛性外ケイ骨の予防のために、ウィズの合ったシューズとアーチサポートのあるインソールが必要ですね。