成形インソールの選び方

入れるだけのインソール」の多くが過回内(オーバープロネーション)を防ぐことをメインとして作られています。
つまりオーバープロネーションが出ていない足や、むしろ回外傾向の動きが強い足が使うと問題が起きてしまう場合があります。

「いれるだけのインソール」が足にあってるかどうかをどこで見るのか?
という質問を受けたことがあります。
一番気にして欲しいのは、歩行時の足の「動き」です。 

「入れるだけのインソール」の多くが過回内(オーバープロネーション)を防ぐことをメインとして作られています。 
つまりオーバープロネーションが出ていない足や、むしろ回外傾向の動きが強い足が使うと問題が起きてしまう場合があります。 

そのような動きが出ている足をお持ちの方には、内側アーチだけを上げているような既製品はおすすめしません。 かえって捻挫などを誘発してしまいます。 

そういった方が回内防止の靴を合わせて履くと、ダブルパンチですぐ怪我するかもしれません。 知らないでこのような状態になってしまっている人は多いはずです。 

「入れるだけのタイプ」のインソールはそのほとんどがアーチを支えるテンションを持ちつつ、荷重されても足の変化に対応してくれます。なので、足裏の形状の合うあわないに関してはあまり神経質になる必要はありません。

アーチ部分がしならないタイプや隙間が埋まっている硬いタイプのものは一見しっかり支えてくれそうですが、 足の動きやインソールに乗ったときににあわせて変化してくれないので、ポイントプレッシャーを感じでしまうか、右はすごくいいんだけど左がマメだらけ、などということもおきてくるでしょう。 (ヒトの足は左右同じ足の形してませんし、動きも違います。)

様々な足や動きに「合いやすい」かどうかが「入れるだけインソール」の最も重要なポイントなのです。

以前、重心の動揺を調べる機械で立位バランスを測定したことがあるのですが、その結果、柔軟なタイプのほうが小さく揺れながらバランスを保ち、カチカチのタイプは最初は微動だにしないほど安定していますが、いったん動き出すと元の位置にもどるのに大きく時間がかかりました。

「入れるだけのインソール」は万人への「合いやすさ」を追求している物のほうが、より足に合いやすく、その効果は、合わないリスクを犠牲にしている分だけ、オーダーメイドよりも劣ってしまうと言うことになると思います。

インソールの衝撃吸収は必要か?

市販されているインソールにはカカトの部分にクッション材やゲル状のものが入っていることで着地の衝撃を和らげようとするものが多く存在します

おはようございます!

早いものでこのサイトを始めてから

あっという間に2週間も経ってしまいました。

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本日のトピック

インソールに衝撃吸収材は必要か?

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市販されているインソールにはカカトの部分にクッション材やゲル状のものが入っていることで着地の衝撃を和らげようとするものが多く存在します。

ところが、カカトには、元々人間本来が持っている天然の衝撃緩衝材とも言えるものが入っているのをご存知でしたか?

実は、カカトの皮膚の下には、すぐ骨はなく、ヒールファットパッドと呼ばれる脂肪の塊が束になって形成された組織が厚くかかとをまもっているのです。

このヒールファットパッドは立ちっぱなしなどで、かかと荷重が続いたり、長時間の歩行などでだんだんと平べったく横に広がっていきます。するとかかとが痛くなったりするので、つい何か柔らかいもので守ってあげたくなってしまうんですね。

でも、かかと部分を立体的にサポートしてあげることができれば、長時間の立ち姿勢でもヒールファットパッドが広がることはなくなり、足の持つ本来の衝撃吸収力が増してくるのです。また、靴のカカトのパーツ「ヒールカウンター」もカカトが潰れていくのを防いでくれる役目があります。

インソールもよくよく見てみると、平べったいインソールほどカカトにジェルの様なものやスポンジの様なものがついていることに気づきます。

つまりアーチやヒール部分を立体でサポートしているインソールには、足が本来持つ衝撃緩衝能力が活かせるのですが、アーチのサポートやヒールがカップされていないインソールほどダイレクトに衝撃がかかるので衝撃吸収素材が必要になるのです。

つまりカカトや母指球あたりが痛いからと言って柔らかい素材のシートを敷くよりも、アーチを立体的に上げてヒールをカップしてあげるインソールを使ったほうが楽だということです。

また、アーチをサポートされていてヒールも立体的に形を作っているインソールに、衝撃吸収素材を入れてしまうと、少しやりすぎになってしまう可能性があります。

足の裏は、力を受け出す器官であって力の入力と出力はイコールであることが物理的に言えます。つまり衝撃を感じない様にするということは、力を発揮する時にも力が伝わらないということを意味します。

同時に床半力と言って反発性の高い素材ほど、衝撃から足を守ってくれそうですが、実は圧力が一番かかるところに一番半力が戻ってきてしまうんです。

それに着地の時にカカトが衝撃吸収材でブニュブニュしていると着地が不安定になってしまいますよね。

シューズにもカカト部分には衝撃を緩衝する機能や素材がついてくることが多いので、インソールと合わせるとちょっと過剰になりがちになる可能性があります。

まずは、足のもつ本来の機能をオーダーメイドインソールで形作ってあげることが大事です。インソールは、良い足の状態をキープする器(うつわ)の様な役目も果たしているんです。

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「人々を足の痛みから解放したい」

www.foottrainers.net

東京都港区南青山1−2−6ラティス青山スクエア2F

株式会社フットトレーナーズ

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医療用インソールについて

医療用のインソールとは、治療目的で作られるインソールのことです。

おはようございます!

昨日の投稿で厚底シューズについて書きましたがこんなお客様もいらっしゃいました。

厚底レースシューズで足首周りを故障して、ノーマルのセイフティシューズ+インソールで走ると痛みが出なくなり、しばらく痛みが出なかったのですが、シューズを厚底レースシューズに戻したら急にまた再発しました。インソールは入っていましたが、インソールで動きを止める以上に足首の内外への動きが大きかったのでしょう。

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本日のトピック

医療用インソールについて

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医療用のインソールとは、治療目的で作られるインソールのことです。

よく病院に行っても「骨に異常はありません、湿布を出しときます」しか言われない、とよく聞きますが、病院とはそういうところなんですね。仮に病名や怪我の名前がつく様な診断ができたとしても、軽症であれば、原因がどうとかはあまり言ってはくれません。お医者さんは「今ここにある怪我や病気」と向き合うのが仕事です。

フワッとした症状にフワッとした診断をしませんし、サプリメントを勧めるわけではなので、薬だって痛ければ症状にあった痛み止めを出してくれます。スポーツドクターの一部の先生はアライメントを見て問題の原因を教えてくれるかもしれませんが、基本的に専門外です。

同様に医療用のインソールとは、足の怪我や故障に対し、医師の指示で義肢装具士が作る医療用足底板のことをいいます。

基本的にドクターのインソールは、症状の固定もしくは保存(悪くならない様にそっとしておく)を目的で足底板を処方します。ギブスまでいかないけれど、足裏のアーチを固定しといた方が痛みが出ないだろう、といった時などに処方されるのです。

医療用のインソールや医療の現場から開発されたインソールというのは、基本は足の固定を目的とするものが多いのです。明らかにスポーツから開発されたスポーツ用インソールとはその生い立ちが異なるのです。

スポーツインソールは、足の運動を、インソールのカカト部分、アーチ部分などを立体的にサポートすることで、足の動きをコントロールし、重心の移動をコントロールすることに長けています。医療用インソールが「静」ならスポーツインソールは「動」になるわけです。

日本の理学療法士の方が開発したインソールがありますが、パーツを貼っては歩き、を繰り返し、パーツの処方が複雑すぎて作成に時間がかかり、また、再現性も低いこと、スポーツで使用すると足裏に反発が強すぎたりズレたりするので、あまりスポーツ向きとは言えません。

医療と聞くと、医者ドクター国家資格、と連想され、ドクターのいうことが正しい。となりがちですが、そもそも専門分野で余程足のことを研究しているドクターでもない限りは、足の動きや重心の位置、姿勢やアライメントといったものは専門外であることが多いのです。

つまり、スポーツインソールの競合(コンペティター)は医療インソールではないということです。

たまに私も言われることがあります。「インソールはお医者さんで作っているから大丈夫です」、、と

ちなみにフットトレーナーズのお客様にはドクター、お医者様が多いです。

ランニングフォーム、ゴルフ用インソール、歩行指導を定期的に受けにいらしているお客さんは実はドクターだらけです。

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レディメイドインソールの短所

通常販売されているシューズに入っているインソールは、靴の製法上、靴の内部にできた縫い目などから足を守るために入っています。

おはようございます。

ヨネックスさんから開発に参加させていただいたランニングシューズの完成品が届きました!

こうやって形になるのは、やはりモノ作りの醍醐味です。

雨が上がったら早速走ってみたいと思います!

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本日のトピック レディメイドインソールの話

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通常販売されているシューズに入っているインソールは、靴の製法上、靴の内部にできた縫い目などから足を守るために入っています。

また、インソールを入れることで、直接靴底の素材に足が乗ることを避け、履き心地をよくするためにクッションの役目として挿入されています。

もし、インソールが入っていなかったら、素材と素材の縫い目や段差で足が擦れて靴擦れを起こしてしまったり、足裏が硬く感じてしまい、疲れやすくなったりマメができやすくなったりします。

中にはクッション性をうたった素材を使うことで、足裏のクッション性の良さを売り文句として販売しているシューズもありますが、元々入っているインソールにはそれ以上の効果はあまり期待できません。

例えば、アーチをサポートするインソールを入れたとしても、カスタマーの個別性が高い足の裏に対してはシューズメーカーも慎重にならざるを得ません。

なぜなら、もし、アーチをサポートするにしても個々のカスタマーのアーチの高さは人それぞれ、しかも右足と左足が異なるのが当たり前です。十人十色どころか十人二十色な訳です。

仮に片足にはあったとしても、片足には過矯正になってしまう可能性や、足の裏は非常によく動くところですし、カスタマーの全員が正確にサイズを選んでくれているとは限りません。その様な状況では、靴擦れやマメなどができるシューズになってしまいます。メーカーとしては足裏に関してはノータッチ。というよりはアンタッチャブルな領域なんですね。

そう考えると、市販のレディメイドのインソールも同様にトラブルが起こりやすい可能性があると言えます。こちらは両足が同じ高さのアーチになっていて、メーカーによってはロー、ミドル、ハイアーチと3種類くらい出ているところもあります。

あるメーカーのカタログには、「ハイアーチは衝撃の分散!」「ミドルアーチはよりパワフルに!」「ローアーチはバランス向上!」などと書かれていますが、正直意味不明です。

昔は、インソールをオーダーメイドで作る技術者をメーカーが育てていました。なぜならスキーブームで、スキー用のインソールはエキスパートスキーヤーに売れたからです。今は、正直インソール業界は退化の一路を歩んでいます。大手のオーダーメイドインソールメーカーも、大量生産大型チェーンストア向けのプロダクトがメインで、かつてジェルの入った衝撃吸収インソールを否定していたブランドが、ショッピングモールでジェル入りインソール堂々と販売しているのです。

レディメイドインソールがもし、仮に正しく使われるとしたら、左右でハイ、ロー、ミドルのアーチを使い分けることができるインソールか。難しいことかもしれませんが販売スタッフが、きちんとアライメントを見て、左右の違うインソールを販売することができる。私はこれしかレディメイドインソールがきちんと機能する道はないと思っています。

どちらにせよ、あまり劇的に履き心地が変わる様にはできておらず、ひとまずもともと入っていたインソールよりも無難にアーチサポートがついているといったものに過ぎないのが市販のレディメイドインソールということになります。(入れないよりいれたほうが良い)くらいの感じでしょうか。

別のコラムでも書きましたが、市販されているレディメイドインソールのほとんどが、足が前に滑ってしまう様な構造になっています。

見分けるポイントはかかとの売り路の立ち上がりです。

この部分が立ち上がりがつま先方向に向かって斜面になっているインソールは足が前に滑ります。そのため靴がきつく感じたり、かかとの位置が前方に来てしまいシューズのかかとに足がフィットしていない状態で履くことになります。(靴のかかとの内部が擦れて壊れやすくなります。)

また、小指側のくるぶしのしたの少し前の部分の足裏、ここはとてもよく動く部分なのですが、(第五中足骨)外側の横のサポートが強すぎて、この部分を圧迫してしまっている市販品も多い様なので注意が必要です。

実際インソールの市場規模というのは、裾野が広がって来てはいるものの、ほとんど伸びていないのが現状です。これにはやはりインソールそのものに対する知識がメーカーや販売店にも不足していることが現状なのだと思います。

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